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吾輩はパンである。
去年の夏あたりから我クラブに
新しい住人が増えた。
住人と言っても人ではなく魚である。
去年の夏祭りの金魚すくいをきっかけに
カウンター隅に置かれた水槽。
飼われるはずだった金魚すくいの金魚は死んでしまい
代わりにやって来たのが彼らである。
どんな生き物にも個体差というものがあるが
金魚も例外ではない。
ほぼ同じ大きさで、同時期にやって来た彼らだが
ひときわ大きくなっている金魚がいる。
よくよく観察すれば、餌が投入されると
周りを押しのけ、餌に食らいつく彼(彼女?)
どこの世界にも同じような性格の持ち主はいるようだ。
ほっぺが膨れ上がり、ふてぶてしく見えるのは
先入観のせいだけだろうか。
ご主人様はのこの金魚に名前を付けて呼んでいるようだが
その名前は秘密である。
by パン
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